植林ではなく天然に自生した御蔵島黄楊の原木から成形した、柾目上木地の山華石書、一聖工房の一聖師作の新作新品手彫り駒です。書体は、山華石書で、昭和の書家の書体ですが、一聖師の彫駒は、親指の脇で印刀を押し進める独特の彫りに特徴があり、まさに「印刀で書を書く」かのようです。一聖師は書体の研究も造詣が深く、書家のオリジナル書体も製作されています。字母紙は薄い(0.4㍉)の印刷紙を使用して印刀による彫の深さを維持し、字母紙の微細な部分まで再現された精緻な彫りで、ザックリとした直線的な彫りとは全く違った風格と味わいを生み出されます。一聖師の駒については、将棋世界2016年6月号の30〜33ページに現代名匠の駒として、兒玉龍児師、竹風師、秀峰師と共に紹介されておりますので、ご参考にしていただけたらと思います。天然木を50年以上の長期にわたり自然乾燥させた木地で、硬質の高い駒音がいたします。全ての駒が天地柾目となっており、裏面も全て柾目です。木地サイズは大振りで、指しやすく、かつ存在感があります。徹底した磨きで手触りも、とてもさらさらすべすべしております。余り歩は、2枚付属しております。付属の桐平箱は写真のベージュ色か一般的な紺色のもののどちらでもお選びいただけます。落札後のコメント欄からご希望の色をご指定ください。お気に入りいただけましたら、どうぞよろしくお願いいたします。